天和 ( テンホー ) 、言わずと知れた麻雀用語で、親のみに許された配牌のみで完成している役満で、麻雀ファンなら一生に一度は上って見たい夢の大役満です。
ここでの 「天和ビジネス」は勿論、麻雀のための業務ではありません。 「10 × 4」言わゆる 10 ( テン ) を 4 回 ( フォー ) 繰り返すことを意味します。
タイムインターメディアが提唱している 「システムライフソリューション」、=システムのコンサルから開発構築そして運用後のケアと成果を出しつづけるためのシステムの成長を支えるソリューション=を実現するための私の理想とするソリューションビジネスモデルです。
4 つで構成する 10 について紹介しましょう。
1. |
1 番目の 10 「システム導入支援サービス 」10 万円
システムの現状調査 ( 運用、性能、ネットワークなど ) を行い問題点を探ります。その結果として最適なシステムソリューションを企画提案します。さらに新システムのイメージを把握していただく為のプロトタイプを製作し、実際に触れ見ていただきます。ここまでの作業を 10 万円で実施する。 |
2. |
2 番目の 10「システムの開発構築 」 10 %
企画提案したシステムを実際に開発・構築するにあたり見積り費用の 10 %で行う ( 但し、メーカー / ベンダーから購入するハードウェア / ライセンスなどは除く ) 。例えば、ハード代 / ライセンス代を除いて開発に1000万要するシステム開発ならばその 10 %である 100 万円のお客様負担で開発構築する。 |
3. |
3 番目の 10 「システムプロモーション 」 10 %
運用後のシステムサポートとして、サーバー監視、セキュリティチェック、ヘルプデスクなどのライフラインケア費用及び運用を踏まえての改修、環境変化にともなう成長などシステム進化にかかわるサポート費として 1 年間に 「システム見積り費用」の 10 %をいただく。これは、 2 番目の 10 と同じ費用となる。 |
4. |
4 番目の 10 「インセンティブチャージ 」 10 %
システム導入にともなう効果 ( 売上、利益、省力化、利用者増大… ) を年間ベースで金額に換算し、その 10 %を受け取る。 |
第 1 世代 …… | ハードソリューション時代 |
→ 目的とするソリューションをハードウェアベースで実現する。 | |
第 2 世代 …… | ソフトソリューション時代 |
→ 目的とするソリューションを単一メーカーのソフト及びハードで実現する。 | |
第 3 世代 …… | システムインテグレーションによるソリューション時代 |
→ 複数のメーカー / ベンダーのソフト及びハードを組み合わせて最適なソリューションを実現する。 |
ここでのシステムは永く使えるいいモノを開発し、一括して納品する。そこでの考えはテレビや冷蔵庫と同じでお客様のニーズを反映した完成品を完璧につくり上げることにあります。
ここでのシステムは 「製品」であり 「モノ」としての考えがベースとなっています。
モノですから、 3 年・ 5 年・ 10 年を使いつづけられる 「いいもの」をつくる、そのために膨大な初期コストと期間をかけることになります。
そして現代は
第 4 世代 …… | システムライフソリューション時代 |
ビジネス構造の変革、グローバル化、価値の多様化など変化の波が激しく不透明な時代を迎え、目的、目標を実現する最適ソリューションを一発勝負で完成させることは不可能かつ無意味であることを基本にしています。
システムを創り上げる事と共に、またはそれ以上に、運用後の環境の変化をいかに吸収し、成果を出しつづけるシステムとしてキープできうるか、これが現代に課せられたシステムライフソリューションのコンセプトになっています。
多大のコストをかけたからと言って、波状的に押し寄せる変化を吸収しないまま硬直化したシステムを使いつづけることは企業体力の消耗であり競争力の低下に結びつきます。
システムライフソリューションでは、システムを 「生きモノ」としてとらえます。従ってシステムは次のプロセスで日常的に進化しつづけるものでなければなりません。
誕生 | → | ケア | → | 成長 | → | ケア | → | 成長 | → | ケア | …… |
システムライフソリューションではシステムの進化を前提としているので、誕生は最小限のコスト、最短期間で行います。そして実際に運用を重ね、成果を確認しながら変化や要望を吸収すること、システムの成長プロセスをユーザ / ベンダー一体になり実現していくことになります。 「小さく生んで大きく育てる」、ここでは、システムに対するユーザ / ベンダー相方の強いパートナーシップ、絆がますます重要となります。
これが 「天和ビジネス」をユーザサイドとシステムライフソリューションベンダーにとって責任と成果を分かち合う理想的な事業モデルと考える所為です。タイムインターメディアはこの 「天和ビジネス」を実現するための研究を実施しています。リスク管理、採算性など課題は山積していますがリスク管理室やオープンソフト推進室さらにシステムプロデュース部を中心に実現に向けて努力しています。
システムライフソリューションの目ざす 「システムのあるべき姿」については次回紹介したいと思います。