ネットワーク技術ブログ – 06.基本設定 (RTX-1100の場合)


ネットワーク技術アレコレ

執筆:K.M / R.A

基本設定 (RTX-1100の場合)

少々更新が遅れてしまいました。

さて、今回は前回本社側のNetScreen-5GTに行った設定と同じ内容の設定を、支社側のRTX-1100に作成します。

まずはパスワードの変更です。YAMAHAのルータではloginパスワードとadministratorパスワードの二つのパスワードがあります。loginしてステータスを確認するにはloginパスワードのみ、設定を変更するにはlogin後にadministratorに昇格する必要があり、その際にadministratorパスワードが必要になります。なお、どちらのパスワードも工場出荷時には設定されていません。

# console character ascii
# login password
Old_Password: 
New_Password: 
New_Password: 
# administrator password
Old_Password: 
New_Password: 
New_Password: 
# save
Saving ... CONFIG0 Done .

「login password」「administrator password」コマンドを実行すると、新旧のパスワード入力を求められますので入力してください(コンソールには表示されません)。また、1行目の「console character ascii」はコンソールの文字コードをasciiに変更するものです。デフォルトではsjisになっていますが、色々な環境からログインする可能性を考えるとasciiが無難でしょう。

続いて、ネットワークの基本的な設定を行います。前回整理した構成図はこんなでした。

6-1

まずはIPアドレスとルーティングです。

# ip lan1 address 192.168.200.254/24
# ip lan3 address 10.0.0.2/24
# ip route default gateway 10.0.0.254

NetScreenの際には色々と設定行数が多かったのですが、RTX-1100ではとても単純です。これは「ファイアウォール」であるNetScreenと「ルータ」であるRTX-1100の違いと言えるでしょう。

RTX-1100ではインターフェース間の通信はデフォルトで許可されていますが、NAT(Network Address Translation)の設定が必要です。

# ip lan3 nat descriptor 1
# nat descriptor type 1 masquerade
# nat descriptor address outer 1 primary

これもごく単純ですね。nat descriptorを定義し、それをインターネット側のインターフェースに関連付けます。

なお、今回も作業は全てシリアルコンソールです。NetScreenはシリアルコンソールはストレート結線のケーブルで繋ぐのですが、YAMAHAではクロス結線のケーブルで繋ぎます。間違えないようにしましょう。