日本では、JISキーボードというとてもガラパゴスなキーボードが一般的だが、世界標準であるASCIIキーボードとはキー配列が異なる。
さすがにAからZまでは同じなのだが、記号が色々異なっている。
プログラミングしたり、システムをいじっていると、どうしても記号を入力することが多いのだが、場所が違うと非常に困るのだ。
ということで以前は、ASCII配列でかつコンパクトな、少なくとも周囲ではよく使われている Happy Hacking Keyboard(HHKB) を使っていた。
しかし、次第にコンピュータを買うとついてくる無駄に幅の広いJISキーボードが席巻するようになり、やむなくJISを使うように飼いならされてしまった。
エンジニアとして敗北である。
そして、HHKBは、本箱の隅の方に追いやられていた。
今回、オフィスも変わったということで、少なくとも Ubuntu/Linux ではHHKBを使うことにしたのだ。
HHKBでも、これは安いタイプだ。
今まで、JISキーボードをつなげてUbuntuも動かしていたのだがHHKBを使うにはちょっと変更が必要になる。
ということで、ネットで探すと Ubuntu 16.04で英語キーボードを使えるようにする方法 を発見。
さっそく試してみた。
sudo dpkg-reconfigure keyboard-configuration
とても簡単に設定できたので、安心して動作確認したら、記号がJIS配列のままだった。
なにか間違いを犯したらしいのだが、何も特別な設定をする個所などなかった。
ということで、この意味不明な現象をネットで探したら、UbuntuでHHKB を使う が見つかり、HHKBを指定したにもかかわらずJIS配列のままになるという珍現象の説明があり、ちょっと安心。
解決方法の説明があったのだが、設定ファイルの中身を直接いじっていて、ちょっとやり過ぎ。
もっと普通の方法を探すことにした。
そして、UbuntuのmozcでUSキーボード入力/JISキーボード入力を簡単に切り替える方法 を発見した。
sudo apt-get install fcitx fcitx-mozc
これで、fcitxがインストールできたら、「fcitx設定」を動かして、細かい設定をするだけである。
設定ファイルの中身を直接いじるなどの反則行為をしなくても、普通にASCII配列が使えるようになる。
いろいろ想定外の部分で勉強になった。