Azure Blockchain Workbenchでコスパよく開発する


2018年 10月 29日

どうも。AZUREソリューション部の土田です。

現在パブリックプレビュー中のAzure Blockchain Workbenchをテスト運用する上で、調査・研究した内容を随時公開していきます。

今回は、テスト環境を運用するのに必要な料金について共有します。

予算感の参考になれば幸いです。

34000円/月(初期構成)

2018年10月現在、Workbenchを新規作成すると、以下のリソースが生成されます(公式ドキュメントより)

  • 1 App Service Plan (Standard)
  • 1 Application Insights
  • 1 Event Grid Topic
  • 2 Azure Key Vaults
  • 1 Service Bus Namespace
  • 2 SQL Databases (Standard S0)
  • 2 Azure Storage accounts (Standard LRS)
  • 2 Virtual Machine scale sets (ledger nodes and workbench microservices)
  • 2 Virtual Network resource groups (each with Load Balancer, Network Security Group, Public IP Address, Virtual Network)

リージョンを東南アジア(一番日本に近い,執筆時)、VMサイズをF1にして生成すると、概ね月額34000円程度です。

内訳の大部分は以下の2つです

  • App Service Plan(P1v2):16700円/月
  • VM(F1):14700円/月

これでも予算は下りますが、もうちょっとコスパよく、Visual Studio サブスクリプションの特典内でできる構成・管理方法を検討しました。

17000円/月(調整後)

テスト環境には過剰なリソースを調整してみます。GA時には作成時に変更可能になってるかもしれません。

  • App Service Plan: P1v2 -> B1 3700円/月
  • Virtual Machine scale sets: インスタンス数1固定 9700円/月

App Serviceプランはベーシックで十分なので、大幅に節約できます。また、初期作成ではledger nodeが2インスタンス作成されるので1インスタンスに減らします。分散型台帳とは一体… 

これで、Visual Studio EnterpriseのAzure特典でほぼまかなえます。

7500円/月(働き方改革後)

昨今は一にも二にも働き方改革です。働き方改革と言っておけば仕事がもらえます。

テスト環境を24時間動かす必要はありません。土日はお休みですし、夜になったら帰ります。

とりあえず、平日の10:00~20:00だけWeb App,VMを稼働するようにすれば、月額7500円程度です。

これで、同じ金額で2つのテストネットワークを使った開発ができるようになりました。

Automationを使えば、リソースの割り当て管理を自動化できます。設定方法などは別記事でまとめたいと思います。