一般的な巡回セールスマン問題は、一人のセールスマンが多数の街を巡回することになっているが、これでは過重労働になり、過労死するかも知れない。
ということで、セールスマンを増員してみよう。
2人のセールスマンは、いずれもセンター(基地、本社、本部、、、、何と呼んでも良いのだが)から出発して、全ての街をいずれかのセールスマンが立ち寄り、二人とも出発点のセンターに戻ってくるとする。
2人の負荷はできるだけ差が少ないことが望ましい。それで、各人の経路長の差を少なくしたい。かつ、各人の経路長も短くしたい。
それで、平均経路長+経路長の差 をできるだけ小さく(短く)することにしてみた。
すると、こんな結果が得られた。
左は赤と青の巡路が分かれているが、右は巡路が交叉している。
点の位置は同じになっているのだが、どちらが 平均経路長+経路長の差 が小さくなっている、つまり望ましいプランであろうか?
この場合、交差している方が良い結果になっている。
一般には、良い結果の場合は、だいたい巡回する個所が左のように分離するのが普通だけれど、かならずしもそうなる訳ではない。
さて、2人巡回セールスマン問題は、どういう風にすれば良いのだろうか。
次回に説明しようと思う。