面接で、頑張ります、努力しますだけの人がいる。しかし、採用する側からすれば、こういう人は採用できない。
頑張る、努力するというのが、長時間労働にも頑張るのだったら、かなり困ったことになる。そういう努力の仕方だと、生産性は残念ながらほとんど上昇しない。長時間労働になると疲労も溜まるので、労働時間の増加に比例して生産量、成果が増える訳ではない。
長時間労働は、競争相手の企業だって可能な方法なので、差別化にならず、ビジネス競争においては効果が期待できない。業界全体が疲れ果てるしかない。こんな方法を続けていれば、疲労が溜まり、病気になりかねない。
また、こういう頑張り方だと、ケアレスミスも発生しやすくなり、高い信頼性を要求するような仕事はとてもできない。ミスが発生すれば、努力によって得られた以上の損害が発生してしまう。
こういう悪循環から抜け出すには、知識、技術を身につけて、生産性を一段と上げたり、今までできなかった事ができるようにならないといけない。手作業で延々と頑張っても、機械を使う場合の作業効率には遠く及ばない。徒歩や自転車で運ぶより、自動車、トラックなどで運ぶ方がはるかに高速に大量に運ぶことができる。人間が手作業で作っていた工業製品も、その多くがコンピュータで制御された製造ラインで作られるようになった。
事務的な作業の多くはコンピュータを使って行なわれる時代だが、ソフトウェアの機能を充分に知らないばかりに、手作業の繰り返しをムダに行なって、トラブルまで起こすことがある。
同じ頑張るのなら、長時間労働に頑張るのではなく、知識、技術、情報を修得し、生産性を大幅に向上し、他社と大きく差別化することが必要だ。また、そういう風にしてスキルアップすることが重要なことだ。
闇雲に仕事に対して頑張っても、効果は出ない。それより、頑張ってスキルアップして、早く仕事を終えたり、よりよい作業ができるようにするべきだ。それで時間が空けば、さらにスキルアップするよう頑張ろう。