オープンソースという言葉には不思議な魅力がある。なんてったって自由だし最先端な感じがする。実際今のこの業界はオープンソースなしでは成り立たないのである。
Linuxしかり、MySQLしかり、Kahuaしかり。このBlogだってKahuaの上で動いている。
ドダイはASP.NET＋Windowsのフレームワークだ。オープンソースとは真逆の世界である。ソースコードは公開されないし、Windowsにはライセンス料金が必要なのだ。.NETのソースコードが公開されていないことは普段は問題にならないが、.NETを使えば使うほどその問題点が浮き彫りになる。
.NET Framework1.1の時代メール送信は快適だった。日本語のメールはJISエンコード(iso-2022-jp)という超レガシーな方式で送られるのであるが、.NET1.1はこれをうまくサポートしてくれていた。我々は特に苦労なく日本語のメールを送ることができたのだ。
ところが.NET2.0になって自体は一変した。古きよきメール周りのクラスが一新されて、ほんの少し機能が増えた代わりに日本語メールをUnicodeで送信するようになったのである。これには本当に困った。メールヘッダを作る部分で日本語に対する無理解があるのがバグの原因だと思うのだが、なんせソースがないので修正することができないのである。さらに言えばデバッグも推測と憶測の積み重ねでまるで手探りだ。
結局2.0のメールクラスは使わずにわんくまを使って実装したのだが、オープンソースの偉大さを感じた。(このライブラリでも日本語添付ファイルが化けていたがソースつきなので修正できたのだ)
前回のエントリで紹介したVelocityもオープンソースだからいち早く.NET対応も行われたのであり、ドダイはオープンソースの力なしには成り立たないのである。
しかし世の中にはもっと奇妙なオープンソースがある。真っ向から商用の技術に対抗して隠された部分を全部明るみに出してしまおうとするプロジェクトである。私のようにソースコードがなくて困っている子羊を約束の地に導いてくれる。そうその名は…。あわてない、あわてない。