採用最前線物語 – 22.新卒採用詐欺対策(2)


採用最前線物語

執筆:H.F

新卒採用詐欺対策(2)

採用詐欺とはどのようなものだろうか。どのような採用詐欺があるのか、そちらを専門で調べた訳ではないので、実際には様々なものあると思う。

採用までは優良企業のように見せて、実際に入ってみたら、まったく違ったというやつである。ある程度の違いは当然あるし、新卒の場合、内定が決まって入社までの期間が長いので、会社の情况も変化する。でも、最初から、だましやすい新卒に的を絞って新卒採用詐欺活動している悪徳企業も存在しているので注意しよう。

実体があれば良い方で、ソフトウェア開発といいながら、オフィスもなく、当然座る椅子もなく、一度も会社に行かないまま、どこかに派遣されてしまう (売り飛ばされてしまう) というのがある。事業所として列挙しているのが、実は派遣先の所在地だったりする。

社長にも、社員にも会ったことがなく、入社した (はずの) 日から、別の会社に行かされて、別の会社の人の言うことに従って働くことになってしまうことがある。気がついたら、多重下請構造の最下層につっ込まれていたりする。

こういう場合は、だいたい誰もやりたがらないような労働で、長時間労働の上に、給与は低く、しばしば給与の支払いが遅れて、いつの間にか給与が払われなくなるようだ。

こういうのに捕まってしまい、無茶をして体を壊してしまい、一生を棒に振っては大損で、取り返しが困難だ。逃げ出せないように、あの手この手で対策を打っているので、最初に間違えてこのような詐欺にだまされないに限る。

コンピュータやプログラムに詳しくないのに、プログラマとして派遣されてたりする。そういう場合の派遣先はコンピュータに詳しくないところで、プログラマとはそういう者かと思い込んでしまったりする。

新卒で技術もないままプログラマとして売り飛ばされた方も大変だが、人材派遣会社に自社のコンピュータシステムを任せようとした顧客企業にとっても大変な迷惑だ。迷惑程度で済めばよいが、経営に大いに影響が出てしまうこともあろう。

このようなことに巻き込まれないように、就職先についてしっかり調べよう。次回からは、調べ方について考えてみよう。