いつ頃かよく分からないが、第二新卒という言葉が定着してきた。どうも、卒業して社会人になって 3 年以内に転職する人のことを第二新卒と呼ぶようだ。
最初に入社した会社が、どうも良くない、予想を裏切られた、こんな筈ではなかった、自分は今の会社に向いていない‥‥など、実際に就職してみてから気がつき、転職を考える場合が多いのではないだろうか。
第二新卒は、普通は 20 代後半が普通だろう。数年であるが、社会人として働き始め、現実を少しは知ったころであろう。このままずっと今の会社で働き続けるか、もっと適した会社を見つけて転職するか考えどころである。
さて、採用側から第二新卒について考えてみよう。 IT ベンチャー企業のようなところでは、旺盛な採用ニーズがある。成長が激しいと、とても年一度の新卒採用に頼っていたのでは、変化に対応できない。
第二新卒への期待は大きく、まず、社会人としての経験があるのを評価する。といっても数年の経験に過ぎないので、その経験を買われて転職となることはほとんどない。
ITベンチャー企業では、社会人としての十分な教育とかが元々難しい。そういう点は、大企業の方が明らかにしっかりしている。社会人としての一般教養を大企業などにいる間に身に着けていて、でも自分には合わないと思った人が、もっと尖った会社の方が良いと思って飛びだした場合には期待する。
あるいは、最初の数年間を、長期のインターンと考えて、社会の中で働くとはどういうことかをしっかり体験し、その上での転職も悪くない。
もう 1 つのポイントは、新人としての要素がまだ残っていることだ。五年、十年と同じ業界にいると、頭が凝り固まってしまう人がいるが、第二新卒の場合、まだ新卒に近い状態が考えられる。
しかし、採用時には、基本的には中途と同じ視線で判断する。なぜ転職するのかをしっかり聞くことになる。
注意しておくことは、「未経験の第二新卒歓迎」だ。そうそう甘い話はないと思うべきである。