仕事をしていると様々なトラブルが発生する。パソコンを使っていれば、固まってしまって動かなくなるのは当然で、操作を間違えてせっかく時間をかけて書いたものを消してしまったりする。
自分のパソコンの中だけで済んでいれば話は簡単だが、インターネット上で公開しているサーバーだって所詮機械であり、「形有るものは壊れる」に従い、たまには壊れる。実際、パソコンが臭くなって、煙が出たこともあった。
そういうことだけでなく、インターネットの世界ではセキュリティーを考えないといけない。不正侵入、サーバー乗っ取りなどもある。データだけこっそり抜き出して悪用する輩も存在する。
顧客との間でのトラブルも起きる。最初の計画が、いつのまにか大きくなったり小さくなったり、進む方向がどんどん変化してしまったりする。計画通りに進むなど現実にはほとんどない。
そのくらいなら良いが、沢山の顧客がいると、どうしても経営状態の悪くなる顧客だっている。会社だけでなく、人間だって病気になってしまったり、体調を崩して仕事を継続できないこともある。事故で突然入院なんてこともある。
活動をしている限り、トラブルは発生する。活発にビジネス活動をする程、トラブルの発生も活発になる。トラブルは起きない方が良いのだが、必ず起きる。成長している業界、企業では、トラブルは日常茶飯事だ。
トラブルになるまでは建前でしか話さないことが多い。トラブルが発生して、初めて本音が出ることが少なくない。人間とはそういう所がある。建前に対して対応しても効果はほとんどないが、本音に対してきちんと対応できると、非常に喜んでくれて、急にビジネスが回り出す。
トラブルを困った困ったと言っているだけでは苦しいだけである。自分のところでトラブルが起こっているなら、他でも同様のトラブルが起きている可能性は高い。そして、困ったことを解決する方法が分かれば、その「トラブル方法」自体をビジネスにできる。
トラブルはビジネスの最高のヒントになる。歴史的な発明、発見もトラブルのお陰が多い。トラブルが起きたから駄目だったではなく、トラブルの中にこそビジネスヒントが転がっている。