2012年 12月 28日
2012 年 11 月 14 日 (水) に、山梨大学学術研究会「情報・知識科学分科会」で、タイムインターメディア社の知識工学センター長である藤原博文が「パズル問題生成現場から」というテーマで講演しました。
同大学で毎年開催されている「プログラミングコンペティション」。課題としてオリジナルパズルを提供したご縁がきっかけで、この度の講演会開催となりました。
パズルに対して見識の深い学生・教員の方々から数多くの質問をいただき、終了後も特大パズルを前に意見交換に花が咲いた、楽しい講演となりました。
数多くのパズル本が日々出版されていますが、その裏ではパズル作家と呼ばれる人たちが問題を作成しています。
タイムインターメディアの知識工学センターでは、パズル問題を自動生成する独自プログラムを開発して出版社に提供しています。その経験から、実演を含め、プログラムによる問題作成現場の状況を紹介しました。
問題を生成するプログラムにも、一部作成を支援するものから完全自動化まで様々なレベルがあります。近年は、「ナンプレ」はもちろん、「四角に切れ」をはじめとして色々なパズルの問題生成プログラムが実用化されつつあります。むやみに数字等をいじっても、単一解の問題はなかなかできません。AI 的な技法をパズル毎に工夫して使うと効果的です。
さらに実際に出版となると、お金を払って買うに値する品質ということも念頭に置かなければなりません。そのためにも、できあがったパズルを難易度評価してのレベル分け、ページ割り振りにも気を配ります。また表紙となるパズルには他のパズル以上に時間をかけ、目を引くものトリッキーなものを表紙にしています。