バーチャレクス・コンサルティング株式会社との経営統合について


2017年 01月 16日

2017年1月16日
株式会社タイムインターメディア

バーチャレクス・コンサルティング株式会社との経営統合について

株式会社タイムインターメディア(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:佐藤 孝幸、以下「タイムインターメディア」)はバーチャレクス・コンサルティング株式会社(東証マザーズ:本社:東京都港区、代表取締役社長:丸山 栄樹、以下「バーチャレクス」)に株式譲渡を決め経営統合する運びとなりましたのでお知らせします。

これに伴いバーチャレクスが発行する第三者割当増資による株式の一部をタイムインターメディアの主要役員が引き受けます。
会社はバーチャレクスの子会社として存続し会社名もそのままで、社長など主たる役員もその位置で経営を続けます。
将来的には持株会社体制へ移行し、両社の成長を加速させるグループ経営を行う体制を検討しております。
以下、この経営統合がタイムインターメディアにとって企業価値が高まる契機となりうる見解を示します。

タイムインターメディアは、「ITの高度化による新たなビジネスステージの提供」を理念に、1998年に創業、主に以下の3事業を実施しております。

  1. Webシステムインテグレーション事業と課題

    主にオープンソース先端技術により「ITシステムを生み・守り・育てる」をモデル化した成果コミット型のソリューションでネットビジネスを中心にすでに300社以上の有名WEBシステムの開発、構築、運用支援を実施しました(その中には20社以上のベンチャー企業がIPOを果しています)。

    当社は一言で言えば「ものづくりが大好きな技術者集団」であり、創業以来20年間一貫して言語、OS、DB、ミドルウェア、ライブラリ、ツール、ネットワーク、さらに開発フレームワーク、デプロイ、テスト環境、ソース管理などで先端最新技術を追い求め各種システムに活用すると共にSNSやコミュニティでの発信、技術本出版などで技術アピールをしてきました。この技術力から多くの企業、有名サイトからシステム開発の機会をたくさんいただきました。しかしながら伝統的にテクノロジー偏重型、技術第一も利潤もきちんと追求するビジネス的視点の意識改革とプロジェクト戦略の見直しが必要と認識しています。

    さらにこのシステムインテグレーション事業の将来は多様な領域でAIがらみが大きく進展すると予測できます。当社はAIを意識した言語としてPython,Haskellなどもいち早く習得研究しシステム構築に適用していますが、AIソリューションベンダとして地位を確保するためには選ばれるAIがらみのコア技術研究と生かすためのビジネス領域のパートナーが必要となります。

  2. 学校教育のための文教サービス、ソリューション事業と課題

    自社サービス事業として、少子化に伴う学校教育の変革をICT化により促進すべく「学校教育クラウドソリューションサービス」を立ち上げ、学務(校務、教務)処理、eラーニング、図書館システム、学生ポートフォーリオ、就職/入学支援、卒業生管理、学内SNS/通知アプリなどトータルにラインナップし私立大学、国立大学、国立高専を中心に中学高校も加え100校以上に展開しております。特に学校運営を支援する最新サービスであるIR(Institutional Research)やエンロールメントマネージメントを支援する当社のシステムは大きく注目されています。
    今全国の学校数(幼稚園除く)は約45,000校、生徒数は約1,700万人です。
    教育改革という社会的に意義あるソリューションサービスをスピーディに拡充するためにはさらなるメニューの充実化、学校運営に関わるコンサルテーションと説得力のある提案、そして社会に認められた会社の信用力が重要になってきます。

  3. AI型エンジンによるナンプレなど数字パズルコンテンツ事業

    創業以来続けているナンプレなど数字パズルのコンテンツ提供はAI型自動生成エンジンにより優良な問題を効率よく生み出し多くの出版社のパズル本に採用され続けています。パズル生成のAIのしくみは大学などの研究テーマにも取り上げられ改良が続いています。
    当社では授業時間割の自動生成のコアエンジンとして活用を試行していますが、今後は様々なビジネスフィールドでの応用の可能性を追求すべきと考えています。

  1. AI志向システムソリューションベンダーに向けて

    AIとIOTが実社会レベルで本格的に浸透しつつある今、実用化にはそのためAIのコア技術と具現化するソリューションが不可欠です。
    まずはBOTのための「kiten(キテン)」などAIのための専門性のあるコア技術をバーチャレクスと共同開発、バーチャレクスの得意領域であるCRM分野にソリューション展開、その経験、実績を踏まえてソリューション領域を拡大していきます。

  2. 学校教育など文教事業のICT化のリーディングカンパニーとなるために

    国の基本資源は「人」であり「教育」と言えます。少子化の進む中、学校教育は大きな転換期を迎えておりICT化による学校運営、教育の改革は急務と言えます。

    当社は大学、国立高専、高校中心に学校/教育に関するあらゆるシステムをラインナップしクラウドにてリーズナブルに提供しています。さらに学校の要望するどんなソリューションにも対応できる技術力も備えています。

    今回の経営統合で上場会社グループとしてその信用度も高まり期待も大きくなると予測します。さらに今どの学校も生徒集めが深刻です、バーチャレクスの事業分野CRM領域を学校における入学案内、学生/父兄サポートなどに展開して当社の持つサービスメニューを充実化します。
    そしてバーチャレクスの持つコンサルティング力を武器に中長期展望に立った学校運営をサポートできるしくみづくりを構築することで学校教育ICT分野でのリーディングカンパニーを目指します。

  1. 両社の持つ事業領域遂行力、技術力、コンサルティング力を結集しさらに両社だからできる新規事業を開拓し強い事業基盤のもとビジネスポートフォーリオ戦略を実現できる経営統合とします。

  2. お客様、ビジネスパートナー様などのステークホルダーの皆様と長年培ってきた信頼関係を大切にし、さらにより強い関係を構築できるための経営統合とします。

  3. 管理、事務作業の合理的統合、営業/提案力の結集など効率的な経営を目指す経営統合とします。

  4. 将来的には持株会社化し、グループ経営を行う体制を目指します。