タイ・タマサート大学シリントーン国際工学部にて人工知能の講義を実施


2018年 11月 29日


株式会社タイムインターメディア(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:佐藤孝幸、以下「タイムインターメディア」)執行役員で AI イノベーション部・知識工学センター長の藤原博文が日アセアン経済産業協力として行われたタイのタマサート大学での寄付講座(経済産業省、日・ASEAN 経済産業協力委員会、一般財団法人海外産業人材育成協会)の講義を2018年11月23日に行ってきました。

タマサート大学はタイを代表する国立大学であり、総学生数 38,000 名の総合大学です。寄付講座はバンコクの北約40キロにある2平方キロの広大なランシット・キャンパス内のシリントーン国際工学部(Sirindhorn International Institute of Technology, SIIT)で行われました。シリントーン王女(内親王)は IT プリンセスとして著名で、タイ国の科学技術および教育の振興に尽くされています。SIIT はタマサート大学のキャンパス内に存在するものの、タマサート大学とは独立性を保った国際大学で全授業が英語で行われており、世界各国の大学・研究機関との連携も多数あります。

寄付講座 ”AI for Business and Industry”Training Program および “International Symposium on Asian AI for Business and Industry”が11月23日から27日まで開催され、初日を藤原が担当し、 「進化計算と教育分野への応用」についての講義をデモを交えながら3時間に渡り行いました。
講義は5日間に渡って AI とそのビジネスと産業への応用を学部生に教えるもので、2日目以降は深層学習などが中心になるので、異なるタイプの AI 技術として進化計算の説明を行いました。ナップサック問題、巡回セールスマン問題という基本的なものから、よく知られたナンプレでの実装例、さらに複雑で多数の制約条件を同時に満たさなければならないパズル、そして教育分野への応用としては時間割に関する2例を紹介しました。

今回の寄付講座の SIIT 側の担当は Virach Sornlertlamvanich 教授で、京都大学と東京工業大学(博士)で学ばれ日本語も非常に堪能で、人工知能、とくに自然言語処理を研究されています。学生は非常に熱心で、休憩時間には教壇まで来て、話した範囲を超えるような質問がありました。日本との大きな違いは、工学部にも女子学生が多数いることでした。

タイムインターメディアは、今までも留学生を中心に外国人の採用を行ってきましたが、今後アジア地域からの優秀な学生の採用にも力を入れてグローバル化を進めていきます。