SSI2022という学会に参加し,ポスター発表をしてきました.その内容について,報告します.

SSIとSSI2022

SSIは,公益社団法人 計測自動制御学会 システム・情報部門が主催する学術講演会です.毎年11月に開催されます.システムと情報に関する幅広い領域が研究発表の対象です.

SSI2022は,SSI2019以来の対面での開催になりました.全発表をポスターで行い,選出された優秀な研究は,ポスター発表に加えて,20分の口頭発表をする形式です.会場は近畿大学東大阪キャンパスで,11月25日(金)〜11月27日(日)の日程で開催されました.

事前準備

事前準備として,以下の4つに取り組みました.

  • 6ページの論文執筆
  • スペシャルセッション「進化計算の新展開」の優秀論文の選出
  • 60秒のショートプレゼンテーション動画の作成
  • A0版のポスターの作成

SSIは,論文ページ数が6枚以下という厳しい制限があります.10ページ超のドラフト原稿をカットしていき,投稿論文を完成させました.9月初めに参加登録,9月末に論文投稿をしました.

10月末,セッションオーガナイザとして「進化計算の新展開」の優秀論文の選出に取り組みました.協議の上,1件の論文を選出しました.

60秒のショートプレゼンテーション動画は,2スライドで注目する対象とやりたいこと,想定する状況のみ説明するシンプルなものにしました.具体的な最適化アルゴリズム,実験結果と考察は,ポスターで説明する形式を取りました.

3日間の日程

弊社の知識工学センター最寄り駅,調布から近畿大学東大阪キャンパスまでの移動は,電車と新幹線を利用しました.片道の移動時間は4時間40分,金額は1.4万円です.

11月25日は平日ですが,仕事扱いにして頂き,3日間全日参加しました.25日の学会開始が14時,27日の学会終了が19時前だったので,大阪で2泊する日程を組みました.

学会クロージング前の最後のセッションが「進化型多目的最適化アルゴリズムの性能比較について」という自分の専門分野に関する特別招待講演だったため,深夜の帰宅を覚悟して最後まで学会に参加しました.

感想・終わりに

近畿大学は,広くてきれいでした.esports施設やApple認定教育トレーニングセンターがあるのが凄いと思いました.共用スペースや研究スペースがおしゃれなカフェのような開放的な造りになっていて,革新的だと思いました.

SSIには初めて参加しましたが,かなり幅広い研究テーマが発表されている印象を受けました.自分にとって未知の研究内容が多く,とても勉強になりました.発表においても,進化計算や最適化が専門でない方に自分の研究を説明するのは,勉強になる点が多かったです.

3年ぶりに対面でポスター発表をしましたが,マスクをしたまま発表と議論をするのは,結構辛かったです.対面での学会の良さを感じるとともに,オンラインの学会の良さも改めて認識しました.学会もどんどん進化していければ良いと思いました.今回の発表で頂いた意見や議論をもとに,博士論文の内容をブラッシュアップしていく予定です.社会人博士として過ごすのも残りあと僅か.悔いが残らないように全力で頑張ります.