書評:”Learning Python 5th Edition”


2017年 03月 02日

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Learning Python, 5th Edition
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By Mark Lutz
Publisher: O’Reilly Media
Final Release Date: June 2013
Pages: 1648

ISBN-13: 978-1449355739

厚さ: 57mm



Pythonの本で、1冊非常に分厚いのがある。厚さ57mm、重さ不明、ページ数は本文だけで1417ページもある。
それでいて、本書はタイトルにLearning とついているように、入門書なのだ。
持ち歩きたい場合には、紙ではなく、電子ブック版を入手した方が良いであろう。すくなくとも、持ち歩ける。

本書の和訳も出ているのだが、本書と比べると、とても薄い。
理由は、和訳は3th Editionなのだ。これでは、ちょっと躊躇してしまう。Python 3 対応ではないので、オススメできない。

本書、これだけ分厚くても、NumPyなどの人工知能などでよく使う拡張モジュールについては、存在することが紹介されているだけで、その説明はないのだ。
つまり、本書は、Pythonの基本部分だけを、延々と丁寧に説明している。

本体は、8 パート, 41章から成り立っている。1章は30-40ページ程度と、かなりコンパクトになっていて、こういう単位で読みきるには丁度良いかもしれない。

普通のPythonの本にはちょっとしか載っていないものがある。
たとえば、comprehension(内包)、lambda expression(λ式)、string formatting などがそうだ。
その他、他の本で説明が見つからなかった場合に、結構見つかることがある。

でも、あまりにページ数が多く、丁寧過ぎるきらいがあり、延々と読み進めるには退屈に感じる。

ということで、傍らに置いておき、時々参照するのに適した本である。

もちろん、全部英語で書かれているのだが、平易な英語で、やさしく説明してあるので(本書は入門書)、本書を延々と読むことは、英語とPythonを両方同時に習得できて一石二鳥であろう。